投票所での選挙事務を行う市役所職員の日当は3万円以上? どんな仕事?

選挙に行くと、投票所で受付をし投票用紙をもらうわけですが、この受付をしてくれる人はあなたのお住いの市町村の役場の職員です。この選挙当日の事務や投開票に携わる市役所職員の日当がいくらか知っていますか?

ここでは選挙事務に携わる市役所職員の仕事についてちょっとまとめてみましょう。

選挙当日の日当は3万円以上?

選挙当日の市役所職員の選挙事務の日当は、ネットには3万数千円という数字が上がっています。3万4千円という数字がありますね。

各市町村によって多少違いはあるとは思いますが、だいたいこの数字で合っていると思われます。細かい数字は忘れてしまいましたが、私が市役所職員時代に貰っていた日当もこれくらいで合ったのは確かです。

数字だけみると、結構美味しい仕事ですよね。日当でこれだけもらえる仕事ってほとんど無いと思います。

どうしてこれだけ高くなるかというと、事務に携わる職員は新人職員からベテラン職員までいるので、それぞれの職位の報酬体系とその残業代などを平均して計算するというような形を取っているからだそうです。ですから、若い人ほど時給的にはお得ってわけです。まあ、細かい計算は担当では無かったのでわかりませんけどね。

ただ、この仕事、やりたいかどうかというととても微妙なんですよね。

選挙事務の一日を見てみよう!

この高い報酬の選挙事務ですが、投票に行った人はぜひ事務を行なっている職員を観察してみて欲しいのですが、とても仕事が楽そうに思えませんか?座って受付をするだけですからね。

大雑把に言ってしまえば、受付をするだけの仕事です。

楽ちん!

でもそういう訳でも無いんですよね。結構気持ち的には辛い仕事になります。

投票所の会場準備

仕事の流れをちょっと見ていきましょう。思い出しながらになりますから、記憶違いがある可能性も否定できませんのでそのあたりはご了承ください。

まず、投票所の会場準備をしなければなりません。これは、金曜日の仕事が終わったあとや、土曜日に会場の準備をします。だいたい1時間から2時間くらいかかるでしょうか。

投票所になるスペースに記載台や投票用紙の発行機器、受付用の机やいす、立会人の座るスペースなどを設置して行きます。土足で上がれるようにマットを引いたり、投票に影響しないように掲示物を撤去したり、投票所の看板を設営したりという作業になります。

選挙当日の朝

選挙当日の朝は、だいたい6時過ぎくらいに会場に集合します。前日準備したものの確認をしたり、投票用紙の準備をしたりします。前日にある程度準備ができているので、それほど新しくやることはありません。

NHKのラジオの午前7時の時報に合わせて投票所は開場します。だいたい一番目に投票する人に、投票箱の中身が空であることを確認してもらって、投票箱南京錠などで施錠します。鍵は封筒に入れて封印します。

これで投票がスタートする訳です。

選挙事務は長い

投票が始まったら、あとはやることは単純。投票所に来た人の受付をするか、投票用紙を渡すかの担当に別れて黙々と午後8時まで行います。

投票所の責任者は時間ごとの投票者数の集計なども行います。

受付は、有権者の名簿で投票できる有権者かどうかの確認です。投票所への入場券を忘れた人のために本人確認をして再発行をするなどですね。

投票用紙の発行は、投票が複数ある場合はそれぞれの担当に別れて、該当する投票用紙を渡します。

投票時間での仕事はただこれのみです。同じことをやるとしんどいので、交代で持ち場を変わったり、人が少ない時に汚れた床を掃き掃除したり、交代で休憩を取ったりします。

食事とおやつ付き?

選挙事務は、日当以外に食事も付きます。おそらくほとんどが投票所近くの仕出し弁当などの出前でしょうね。一人いくらという予算が決められていて、その中で食事、お茶代などをまかないます。

私の自治体では、それぞれの投票所で何を食べるのか自由に決めてよかった感じです。巻き寿司であったり、幕内弁当であったり、カップラーメンであったり、お好み焼きであったりとその投票所によって特色がありました。

昼と夜に交代で食事をとります。おやつも人が来ない時に食べたりして時間を潰します。

投票所閉門

午後8時の投票時間締め切り間近になると、投票にくる人も少なくなるので、支障のない範囲で掃除を中心にした片付けをします。

午後8時直前は、付近に投票予定の人がいないか確認して、いるようなら8時までに投票所に入るように促します。時間内に投票所に入って入れば、8時を過ぎても投票は可能です。

午後8時と共に投票所を締め切り、投票箱の口を施錠します。投票用紙の残数の確認と投票者数の確認を行い、投票箱は急いでタクシーなどで開票所へ運ばれます。

あとは急いで投票所を片付けます。掃除も行なって会場を元あったように急いで戻します。

終わったら、選挙事務だけの担当の人はそこで終了です。

開票事務がある人は、開票所へ急いで向かいます。

開票事務は深夜まで?

開票所へ到着したら、受付をして開票事務の腕章をつけて開票場所に入ります。開票時間までは特に何もすることはありません。

開票時間になったら、投票箱の鍵が開けられ、投票用紙をテーブルの上に広げます。空になった投票箱は、開票の立会人に中に何も入ってないということを確認してもらって片付けます。

あとは、投票用紙を集計するのみ。ある程度手作業で、候補者別に分け、仕分けマシンなども使って候補者別の投票用紙にまとめます。あとま目視で違う投票用紙が混ざっていないか、無効票や疑問票がないかを一枚、一枚チェック担当者が見ていきます。

チェック済みの投票用紙をカウンターを使って100枚単位にまとめます。チェックは確か2回ほど行ったと思います。

まとめた投票用紙を順次集計して得票数が決まる訳です。

一般の開票だけを行う人は午後10時過ぎくらいに終わるのではないでしょうか。あとチェックまで担当する人は深夜12時頃が私の市町村では開票事務の終了の目安でした。

以上が、投票日の選挙事務の一日の流れです。

開票での不正はあるのか?

時々、開票の得票数がおかしいというような話題がニュースになることがあります。不正投票じゃないか、市役所職員が数字を操作しているのではないか、というような陰謀論めいた話が出て違法選挙だというような主張が、偏った思想の持ち主らしい人たちからなされることがあります。

これについては、選挙事務を行なった経験からすれば基本的に手続きの中で不正をすることは不可能と言っていいほど、チェックがなされています。

開票仕分けに機械を使いますが、あれで操作されているなんて話も出ますが、そんな機能はありません。その後に目視して、手で数えて、またカウント機器でもチェックしますのでね。

開票作業中に入れ替えるなんて無理です。一般人の立会もありますからね。

ですから、仕分けしている時に不正は行えません。

でも、開票数字がおかしいというニュースがありました。ああいうことができるのは、開票事務の最終的に集計に関わる人しかできません。やるとするなら、そこしかないでしょう。

ですから怪しいとするならば、投票箱を開いた時ではなく最終集計間際に携わる人です。数字を触ることはここしかありません。

ですから、数字がおかしくなるとすれば、この段階。ここで間違いがあったか、あるいは不正を犯したか。

事務に携わった人間としては、不正はまず不可能に感じますし、万が一あったとすれば、ミスというよりも限りなく意図的なことをやったとしか思えません。

ネットでこんなツイートを見つけました。

これは、なるほどとは思えますし備えるということはいいことですが、ここまで心配することは全くないです。投票所では投票箱に自分で直接入れるわけですし、鍵もしまっているので書き換えることはできません。開票作業では分類するのに手一杯ですし、開票立会人だけでなく、一般の市民からも開票作業を見られていますので消したりするような怪しい動作は発見されます。

よく、開票数字がおかしいというニュースで、集計のミスという弁解があったとすればそれは、限りなくその最終的な集計作業をする担当者が怪しいと感じます。そんなミスはしないだろうというくらい、末端の集計作業はきちんとなされていますよ。

人物調査をしてみればその背景は自然と浮き彫りになるのではないでしょうかね。

ただ、市役所全体で企んでいるというならば、不可能という訳ではないと思いますが、そこまですると不正云々というレベルではなく、民主主義の崩壊です。どこの国だよってことになります。市役所全体がそこまで一丸となって不正をするなんてことは考えにくいです。結構、嫉妬深い組織ですから、互いに足を引っ張るネタに使えますからね。

選挙事務はやりたくない職員も多い

選挙当日の流れを追ってみましたが、どうでしょうか。報酬は確かに高いとは思います。

ただ、この事務を拒否する職員もいるんですよね。もちろん当日、あらかじめ予定していたことがあるからという人もいますが、それ以上に面倒だからやりたくないという人もいます。

せっかくの日曜日が丸々無くなってしまう訳ですからね。拘束時間は早朝から深夜までですし。それに、単純な作業が続くことと、やることが他にないということで、仕事自体は楽しくありません。それが苦痛に感じる人もいるのです。夏場の冷房が使えないような体育館が投票所だったりすると、どんな1日になるのかくらいは想像がつきますよね。

まあ、給料が安定した公務員だからこそ言える贅沢なのかもしれませんけどね。

ただ、選挙事務の公務員は報酬が高いですけど、立会人として参加している市民の方の日当はそれほど高くはなく、一般常識的な額になっています。

また、最近は経費削減が言われていることも多くて、高額な日当を改め、代休などで対応する自治体もあるようです。

美味しいか、美味しくないか、それを決めるのは納税者である市民次第ということでしょう。