不正選挙?投票結果がおかしいという話題について選挙事務経験者としての感想

選挙になると決まって選挙に不正があるであるとか、操作されているとか、根拠の怪しい話が出てきて「選挙は無効だ!」みたいに声高にネットで叫ぶ人が出てくるのも選挙後の風物詩です。1票の格差で毎回訴訟してくる弁護士さんたちの方がまだ理屈にあってるかな。変な弁護士たちだとは思いますけど。

どんな不正選挙が話題になってる?

2017年10月22日に行われた衆議院議員選挙でも不正選挙の話が出てきました。選挙前に名前入りのタスキをかけた候補者などは明らかに公職選挙法違反なのですけど、この話題はここでは脇に置いておきます。ネットで話題になったことをあげてみるとこの2つ取りあげてみましょう。

無効票が異常に多いと話題

ガソリーヌ夫人と言われてる人の選挙区での無効票が他の選挙区よりも異常に多いと話題でした。僅差での選挙結果だっただけに、この異常な無効票の多さが意図的な操作では無いかと指摘されているわけです。

無効票を考慮すると選挙結果に影響する数だけに、これは確かに慎重に扱った方がいいですね。これは調べればわかることですから、敗退候補やその選挙区の有権者が疑問に思うのは当然でしょう。これは無効票の判断を雑に扱っているのかもしれません。本来疑問票であるものも入っているのかもしれません。

操作というよりも雑と考えますね。開票での最初の分類って疑問票も無効票もよくわからずに分類したりする可能性はとても高いですからね。その後の作業での取り扱いの基準がその選挙区ではどうなっていたのか。

これは保管されている投票用紙を見ればわかることなので、然るべき手続きをとって行えばいいことでしょう。以前も書きましたが、これが起こるのは最終集計に近い側の選挙事務に関わる人の仕事ですね。

真偽は定かではありませんが、ネットにはほとんどが白票だったという話があります。それが本当であれば、この選挙区の候補者が他の選挙区よりも支持されていない、信用されていないということなのでしょう。それで、他の地区よりも多かったと考えることはできます。

実態はどうかわかりませんけども。

開票所で撮影された投票用紙がおかしい

投票用紙に書かれていることが無効なものが多いとツイッターで流れていたのですが、これはそのツイートをそのまま引用しておきましょう。


選挙事務の経験者から言わせれば、これはただのいちゃもんですわ。

子どもが書いたような文字は普通にたくさんありますよ。 それに書き間違いもたくさんあります。記載台に候補者の名前が書いていても、その通りに書かれていないものはたくさんあります。

で、このパターンですけど、投票所には健常者の方ばかりではありません。障害者の方も選挙権を行使しようと車椅子でやってきて責任を果たそうとする人もいます。手を骨折した人もこういう文字になったりします。

文字が書けない場合は選挙事務に携わる職員が代筆することもありますが、それは当人に確認の上で行いますしね。

それにこのツイートは幼児が書いたのではないかと言う疑いを持っていますが、確か今の選挙は小さいお子さんも同伴して投票所に入ることができるようになっているはずです。そのお父さんかお母さんが、投票用紙に自分の代わりに「これを書いて」とだったこしたまま子どもに書かせている可能性があります。これは本来は自分で書くべきものでしょうけど、立会人も選挙事務の職員も特に不正に繋がっているような行動では無いので指摘はしないでしょう。逆に、子供のころから選挙は投票にいくものという教育にもなっていいのでは無いでしょうか。

ちなみにこのアカウントの人は、大量に投票用紙を撮影した画像をアップしてるのですが、投票会場の見学場所から望遠などで撮影してるってことですかね。まさか内部で作業している事務員では無いと思いますけど。両手が写ってるものもあるので外部の人だと思いますが。

その画像を見て、それについてるコメントなどを見てみましたが、選挙事務経験者からすれば、笑いのネタでしかありません。

はっきり言って、投票事務の一部分を見ただけのお笑いものです。事務作業全般、投票行動全体を見た時、普通にありえることばかりですよ。

書き直されてる→記載台で書き直しての投票は普通にあります
わざわざ候補者では無い文字を書いてる→落書きなど書かれたものは普通にあります
どちらの党かわからない書き方をしている→悩ましい書き方で普通にあります
ひらがなばかりはおかしい→普通にひらがなで書いている人はたくさんいます
名前が途中までしか書かれていない→苗字だけで困るものは普通にあります
逆さまに書いている→開票事務を困らせようとしているのか普通にあります
裏に書いてある→普通にありますから気をつけて集計しています

だから疑問票や無効票として判断する扱いがあるんです。不正投票と言ってますけど、無効になるだけですよ、それって。だから選挙の結果には関係ありません。

その選挙区では何千人って人が投票してるわけです。いたずらで書く人も当然います。私も投票用紙に無効なことを書いたことがあります。それを選挙の開票事務で見つけたこともありますけど。

それに、白票だってたくさんあるわけですし、ちょっと変な党名あってややこしくて困るんじゃ無いかと思われる「支持なし」「なし」みたいに書く人もたくさんいるわけですよ。

はっきり言って、この方は考えすぎだと思いますね。でも、指摘しても話が通じ無いんだろうなぁ、こういう人って。

このツイッターの人、ブログにも記事にしてて笑いました。(20171022衆議院議員選挙_開票状況)感想としては、見てて恥ずかしいと思いました。

不正投票??? ただの無効票です。変な書き方してる投票用紙は普通にたくさんあります。

まとめ

投開票の事務は、心配しなくても十分に適正になされています。チェックもかなりされています。もちろん投票用紙の交付手続きのミスがあったと言うニュースがあったりしますけど、それが報道されるということ自体、きちんとチェックされているからだと考えてください。

まあ、投票していない人になりすますって可能性は否定はできませんが、組織的に大量にやるなんてことにはならないでしょう。

はっきり言って、開票所での投票用紙を見て文句言ってる人って、ポイントずれてますよ。